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お堂の中にたまにコオニヤンマが入ってくる。コオニヤンマは千葉の都会にはいなかったので、カードゲームでいえばちょっとしたレア度の高いカードの様だ。人はもともと特別なオンリーワンと歌いながらも人に優劣をつけることもやめられない。希少なものであればなおさらだ。自分と比べて素晴らしいと思う存在がいたら劣等感も持つし、逆の場合は優越感にもなる。その点ヨーガ（瑜伽）の教えは素晴らしい。1999年頃だったか、日本でも流行った「ムトゥ踊るマハラジャ」の冒頭に流れるテーマソングでは、ムトゥは”すべての執着を手放せばすべてはお前のものなのに..”と声高らかに歌う。すべての執着、自分が、自分は、という自我に付随する執着、これらを手放すことは非常に難しい。むしろこれらに依存しキャラを立て、そのキャラに肉付けしていく方がたやすいだろう。一見は。しかし社会の中で働くにはこの自我なるものはときに手かせ足かせとなる。ヨーガ（瑜伽）はこの自我への執着を捨て、無私の行為をする中で世の真理を見定めようとする。我田引水的視点では物事は偏って見えるという理由からだ。そして、あらゆる束縛をこの身このまま超え、即身成仏せよと声高らかに唱える。
鍵は受け入れ方にある
小我を捨て 大我を得よ
と。
「Oruvan Oruvan」
主人は一人だけ
他の者はみな従者
運命に屈する敗者
勝つのは賢者
×2
大地に武器は不要
花に斧は不要
欲を捨てれば
世界はお前の手中に
主人は一人だけ
他の者はみな従者
運命に屈する敗者
勝つのは賢者
×2
人は大地を支配しようとする
大地は人を呑み込もうとする
人は大地を支配しようとする
大地は人を呑み込もうとする
最後に勝つのは大地なのに
人の心はそれを認めたくない
手の中にお金が少しあれば
お前はその金を使える
のど元までお金が詰まっていれば
お前はその金に使われる
生きる意味を知って
生を楽しもう
主人は一人だけ
他の者はみな従者
運命に屈する敗者
勝つのは賢者
天も地もお前のもの
なのに小さな土地をなぜ争う
天も地もお前のもの
なのに小さな土地をなぜ争う
生を歓ぶのが人の本来の姿
苦しい人生はあってはならぬ
鳥たちが私を見るときは
ご機嫌いかがとさえずっている
花のつぼみが開くときには
私の名を呼ぶ声がする
この歓びは永遠
老いも来ない
主人は一人だけ
他の者はみな従者
運命に屈する敗者
勝つのは賢者
×2
大地に武器は不要
花に斧は不要
欲を捨てれば
世界はお前の手中に..
将英
